Ao no Domon

慈愛に満ちた手彫りのトンネル

江戸時代に禅海和尚が手作業で彫ったトンネル。長さ全長342m、高さおよそ3mと、人が通るにちょうどよい大きさに、和尚の愛情の深さがあらわれます。

禅海和尚が民衆の安全のために、約30年もの歳月をかけて手彫りで完成させた青の洞門。「こつこつと日々努力し続ければ、いずれ道は拓ける」という教えにもなっています。明かり窓や一部の彫り跡はそのまま現存。不揃いな岩肌を触ると、手彫りのゴツゴツとした感触が和尚の意志の強さ、人への温情を教えてくれます。洞門を抜けると山国川のほとりに出て、澄んだ水面にゆったりと泳ぐ魚の姿に、ほっこりと癒されます。当初は日本初の有料道路でしたが、現在は無料で通ることができます。


菊池寛の小説『恩讐の彼方に』の舞台。事件の加害者と被害者が洞窟掘削を通じ心を通わせる物語。

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耶馬渓の絶景